基礎知識・マナー Manners

 
 いざという時、知っておきたいお葬式の基礎知識・マナーです。
 参列前には必ず、確認しておきましょう。


いざという時、知っておきたいお葬式の基礎知識・マナーです。
参列前には必ず、確認しておきましょう。


◆服装について
一般的には喪服ですが、遺族でなければ地味な平服でも問題ありません。「故人への哀悼の意を表す」ことが大切です。
男性は地味なスーツ、黒のネクタイ、黒の靴。女性は地味なスーツかワンピース、黒の靴。髪は低い位置ですっきりとまとめます。
子供は学校の制服が正式礼装となります。制服がない場合は黒などの地味な服装にしましょう。


◆お悔みの言葉
遺族の負担にならないよう短めに、故人の死を悼む気持ちを伝えます。

【お悔みの言葉の例】
「この度はご愁傷様(ごしゅうしょうさま)でございます。心からお悔やみ申し上げます。」
「この度はご愁傷様(ごしゅうしょうさま)でございます。急なことでお慰めの言葉もございません。心よりご冥福をお祈り申し上げます。」
「この度はご愁傷様(ごしゅうしょうさま)でございます。あまりにも突然のことで悲しみにたえません。心より、お悔やみ申し上げます。」
「この度はご愁傷様(ごしゅうしょうさま)でございます。大変お辛いでしょうが、お力落としされません様に。」


◆香典について
【表書き】
香典の表書きは宗教によって異なります。
仏式・・・「ご霊前」が一般的です。「御香典」「御香典」と書く場合もあります。四十九日後の法要は、「御仏前」とします。(地域によって異なります)
神式・・・「御玉串料」「御神前」「御榊料」と書く場合もあります。
キリスト教・・・「御花料」や「献花料」と書きます。
無宗教式・・・特に指定が無ければ「御霊前」と書きます。

【香典の目安】
故人や遺族との関係、社会的地位や年齢を考慮して金額を決めましょう。地域や宗派によっても異なります。
友人・その家族   5,000円~10,000円
職場関係   5,000円~10,000円
隣人・近所   3,000円~5,000円
叔父・叔母 10,000円~20,000円
祖父母 10,000円~30,000円
兄弟・姉妹 10,000円~50,000円

◆焼香について
仏教では、お葬式をはじめご法要の折にお焼香をします。
焼香の考え方や作法は、宗派によって異なります。

1.遺族に一礼して焼香台の前に進みます。
2.ご遺影またはご本尊を仰ぎ、頭を下げて黙礼します。
3.右手で香をつまみます。
4.額のところまで押し頂きます。(浄土真宗では押し頂きません)
5.香炉に静にくべます。(これを宗派で決められた回数行います)
6.合掌礼拝し、最後に遺族に一礼してすみやかに退きます。 

◆弔電・供物・供花
やむを得ない事情があって葬儀に参列できない場合には、弔電(ちょうでん)を送り、ご遺族に弔意を伝えましょう。
申し込みはNTTや郵便局で申し込むことができます。適切な文面が浮かばない時は、NTTや郵便局用意されている文例を使用しても良いでしょう。

供花(きょうか・くげ)や供物(くもつ)は、遺族の了解を得てから送るようにしましょう。
地域や宗教によってもしきたりが異なるので、注意が必要です。