会津を誇る ―地域愛、そのさきがけ― | |
会津には「こづゆ」という郷土料理がある。 慶事の際に各家庭で作られる、
貝柱の出汁をベースとした、貝沢山の醤油汁。 当時、「こづゆ」のような郷土料理は単なる家庭料理と卑下され、 外に出すものではないとされていた。 しかし、小野木社長は、愧じせずに胸を張った。 これが会津の、おれたちの、郷土料理だと、誇った。 そうして「こづゆ」を世に出した。 今から、二十年前の話だ。 【こづゆ 通販ページはコチラ】 |
みちしるべ ―四者の幸せのために― | |
今から十数年前、「武者煎餅」を任せたいという話が舞い込んできた。 不況の煽りで一時期、店頭から姿を消していた、会津の伝統ある銘菓。 受けるべきか、断るべきか―。 その時、判断の決め手となったのが、 いつも我が身と共にあった、一冊の黒い手帳だった。 その中には、自分の経営人生の、その過程で、大切に耕し続けてきた、 心田(しんでん)があった、理念があった。 会津の食文化の伝承と創造を通して、四者満足、つまり、 お客様、社員、経営者、地域社会の幸せを目指す。 その経営理念をじっと見つめた。 ー受ける、と決めた。 |
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会津に託され、感謝され ―うれし泣き― | |
「武者煎餅」は多くの賛同者を得て、復刻された。 会津への恩返し―。 その真率な想いが、人を動かした。奮わせた。 ―我が子のように可愛がってきた焼成機だ、どうか活かして欲しい。 前の製菓会社の職員は、そう言って社長の手を強く握った。 一度は「武者煎餅」の火を絶やしかけたその無念。 それを、一縷の望みに変えて「オノギ食品に託した。 ―ありがとう、本当にありがとう。 「武者煎餅」を長年愛してきた方たちからは、 飾りのない喜びの声が、次々と寄せられた。 ものを売って感謝される。 それが嬉しくて、涙が溢れた。 【武者煎餅 通販ページはコチラ】 |
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