2025.07.20
何故、私とヤッチは既存のミットコードを一旦置くことにしたのか
私とヤッチとでやっていた独自のミットコード10種類くらいを一旦封印しました。
反復の重要性に疑問を持ったからという私がヤッチに提案して、その日のうちに辞めました。
というのも、何も感じなくなってきたからです。
脳トレ的な意味合いや反射や刺激を入れながら圧倒的な反復回数などの理由があるミットコードですが…
脳トレも感じない、反射というか流れになってきた、刺激は他で最大効果を求めることが出来る。
私のミットコードは100動作×10種類×10周ずつという計算で1万動作を目安にやって来たのですね。
1万時間の法則ではないけれど、1万発の法則的なものを目指しました。
それを試合までの数か月と考えると冗談抜きに100万動作はやっていましてね…
試合で言えば、それだけやっても出る物と出ない物がハッキリ分かれたというのがあります。
という状況から見ると現時点では、またやったとしても似た結果になると予想が付くというところで、何が出て何が出ないのか?その違いは何なのか?
結果的に、状況がイメージ出来ない流れ・状況があまり起こらない流れ・状況的に有り得ない流れのところは出ませんし、その逆でそれらを網羅したところは断片的に出るのではないか?という仮説です。
例えば、肩2などの単発は出ますが、そこからの2H2HH2などはまず出ません。何故か?打ったら避けたいから。
この時、選手の頭の中は「追撃でもっと当てたい」ではなく、避けたいなので、この状況とミットコードのイメージは真逆に乖離しているのです。
であれば、パラや試合で出たものをそのまま切り抜いて、復習的な意味合いでコード化するという方がより実践的だよねと。
そういう意味を持ち、私とヤッチがやっていたミットコードを封印したのですね。
それをしたとしても上記した→脳トレ的な意味合いや反射や刺激を入れるためということは、やったことの無い新たなコードでこそ一番その効果を発揮するので新たなコードでも代用が効く。
と言いますか、ミットコードを最大限活かす方法は新たなコードを作り続けることであり、それらの効果を常に感じ続ける事で「刺激とする」ならば余計に新たなコードよねという訳です。
いや、それは基礎なんだから反復して反復してということも考えることも出来ますが、私は敢えてそうじゃないと考えています。
状況を理解していないと出ないということはわかったのであれば、状況を理解させた練習の方が良いよねと、、、
反復こそが大事で、何回もやったから出るかと言えば出なかった経験がありますのでね。
それこそ、よくサンドバッグやミットで基礎が大事ということで12→123・1234を永遠にやっている人が居ますが、ミットコードでさえも理解と意識を持ち続け、選手の頭の中のイメージとして実際に有り得る状況と認識しなければただただ発数が多いだけのフィットネスミットや既存のボクシング練習化してしまうということです。
これはキッズ時代や水泳コーチ時代の話ですが、斜面だけの鬼ごっこ・山から下りちゃいけない鬼ごっこ・止まったら鬼の鬼ごっこ・鬼が近くに居ても息を止めれば逃げても良い鬼ごっこ・遊具全部使った鬼ごっこみたいなものを常にしていたんです。
これをするとどうなるか最大の利点ですが、全身を色々な遊具や動きで動かし→しかも、1時間~2時間は止まってはいけないわけなので、自然に応用の利く動きが出来るようになるということなのですよ。
ボクシングだけの動きで練習させたチビッコ選手とはまるで違う動きをするようになります。
ここに反復は無いのですね。
有るのは不規則性の反復という規則性です。
私的な考えですと、ミットコードの良さは不規則に並べたスキルを不規則かのように反復が出来るという規則正しさにあると思っています。
なので、何も考えずに流れで(規則的に)出るようになった頃が、一旦引き出しにしまうタイミングだと定義しています。
そんな昔の経験もあり、最近の練習ではコードを短くし、試合ならこうじゃね??を話しながら決めていっております。
ただ、試合では点が無かったためにドローだったということもあるので、不規則な動きの中にしっかりと山を張れる「点」を取り入れて、ヤッチにもしっかりと説明し理解させています。
不規則性の反復に点を足す。これが最近の練習法で確立してきているやり方です。
現に最近で言えば、やっているコードは4つしかありませんが、伸び方が半端ではありません。
以前のように100動作を10周なんてこともしていませんし、今は15秒くらいを5周で→短い物を発数だけでいうと4発×5周=20回くらいでバンバン出るのですね。
ここが状況の理解と意識というところです。
これが何故なのか??私とヤッチでやっていた既存のミットコードを封印して進化させたからです。
短時間・長時間・発数に捉われずに、全て片側15秒以内で終わるものだけです。(サウスポーもオーソドックスもやると長いけど)
この15秒というのも、過去のヤッチの試合やほかの選手が距離を詰められ、何かをして出てくるまでの時間のおおよその時間なので、イメージしやすいというか実際コレでしかないという時間です。
以上のことから、私とヤッチがやっていたコードにしがみつく必要が無いわけです。
例えば、既存のボクシングも基礎は大事にしますよね?既存のボクシングで言えば基礎は何か??
ジャブです。
では、何故ジャブなのか?ジャブを制する者は世界を制す という言葉があったりするからです。
更に考えると、一言で言えば→ジャブは実戦で一番使う頻度が高いから重要性を説いている訳ですので、「実戦で使う」ということがキーで御座いますでしょ?
私達2人が目指すボクシングでの基礎は「打ったら避ける・避けたら打つ・打ったら消える・消えたら打つ・触らせない・貰わない」なので、これを「実戦で使う」に当てはめると、どうしたって既存のミットコードではなくなってきます。
ここはヤッチがコーチはボクシングやったことねぇだろ的な意味で「実戦では違うんです」とスタイル違いに走り、やる前から吠えておりましたし、実戦的にどうか??というと、全部が全部そうじゃないんだ!!というコーチも居ますが…
じゃあ、プロという試合でしか評価されない人種が「試合で出ない・出さない練習」をなんのために練習をするんですか??と。
じゃあ、ピアノの発表会に出る人が調律の意味意外でドレミファソラシドを毎日毎日練習するのと、発表会の課題曲を練習するのとではどちらを選びますか?課題曲には→ドもレもミも入ってますやーん!!
となってしまいますのでね。
そんなこんなで私は練習法を確立しつつあります。
PS
後藤さんにキッカケを貰い進化はしたけども、ずっとこのカタチだったんだ本来!!ヤッチがグレただけじゃい!!
反省せい!!!

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