■『ジアミンアレルギー』とは
髪を染色する上で、広くヘアカラー剤に使用されているものが「酸化染料」と呼ばれる化学成分です。
その「酸化染料」が原因となって起こるアレルギー性接触皮膚炎の事を美容業界では『ジアミンアレルギー』と習慣的に読んでいます。
■ジアミンアレルギーにおける“ジアミン”とは何か?
“ジアミン”とは「酸化染料」と呼ばれている一群の染毛成分の俗称です。
実は「パラフェニジアミン」以外にも化学名に“ジアミン”と使われる時は、「パラフェニジアミン」のこと、名前に“ジアミン”とつく酸化染料のこと、又は酸化染料すべてのこと等、意味する範囲が漠然と使いわけられています。
“ジアミン”=酸化染料?
化学用語としての”ジアミン“は分子構造の中にアミノ基という反応性の高い部分が2つあるという意味でしかありません。したがって、必ずしも酸化染料のことを指すとは限りません。
■「酸化染料」とは
名前が示すように、酸化反応によって発色・染毛することのできる成分です。アレルギーの起こしやすさは酸化染料でも個々の成分によって異なります。
ヘアカラー材に使用される主な酸化染料
・パラフェニレンジアミン |
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現在、アレルギー発症の報告例が
特に多い酸化染料 |
・硫酸トルエン2.5ジアミン |
・パラアミノフェノール |
・オルトアミノフェノール |
・メタアミノフェノール |
・パラアミノオルトクレゾール |
・塩酸2.4-ジアミノフェノキシエタノール |
・レゾルシン |
“ジアミン”と名が付く直接染料
酸化反応により発色・染毛する「酸化染料」に対し、染料自体が色を持ち、染毛するものに「直接染料」があります。その中に“ジアミン”の名を持つ直接染料があり、「トニロパフェニレンジアミン」や「パラニトロオルトフェニレンジアミン」がそれにあたります。これらはと呼ばれる分子構造の中にニトロ基を持つ染料で、上記に示した酸化染料とは異なり、「ジアミンアレルギー」を起こすものではありません。 |
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■アレルギーとは
「免疫反応に基づく正体に対する全身的または局所的な障害」と定義され、体を守っている免疫システムの異常な過敏反応が原因の疾患と考えられています。
「ジアミンアレルギー」のような主に皮膚に障害がおこるものは「アレルギー性皮膚炎」と言われ、よく使われるアレルギー反応の分類では遅延型アレルギー反応という発症に時間を要するものに属しています。
アレルギー性接触皮膚炎
アレルギー性接触皮膚炎は、誰にでも起こるものではなく、ある特定の人だけに起こります。皮膚や体に合わないものと判断する体の仕組み(抗原・アレルゲンの記憶)を持っている人の起こることがあります。抗原となるものに接触してから24~72時間で腫れや紅斑などの皮膚症状が最大になります。
~対処法~
施術前のパッチテストの実施で以上があれば施術を見合わせましょう。
~かぶれが発生したら~
①すぐに皮膚専門家医で診断を受けてもらいましょう。
②薬剤へのアレルギーが原因の場合は成分表を医師に示すことも必要になります。
③特定の成分がアレルギーの原因と判明したら以後その成分を含む薬剤の使用とパッチテストを避けましょう。
④かぶれを起こした人は他の成分にもアレルギーを起こす可能性が高いので、以後は施術前のパッチテストを必ず行い、問題のない事を確認しましょう。
刺激性接触皮膚炎
一次刺激性接触皮膚炎ともいいますが、アレルギーを原因としない「かぶれ」のことです。刺激を起こす化学成分が濃い濃度で皮膚に付くと、誰でも症状が出ます。その原因は、化学物質が皮膚の細胞膜に生涯を与えたりして皮膚を傷めてしまうからです。
薬剤と接触後、あまり時間を置かずに皮膚に刺激や痛みを感じたり、紅斑が現れたりした場合は刺激性皮膚炎の可能性があります。
接触性皮膚炎とは「かぶれ」と一般的に呼ばれているものです。これは外から皮膚に付いた化学物質が原因となて、皮膚にかゆみや痛みを起こさせ、赤くなる、腫れる、ブツブツがでる、ただれる等の炎症を起こす疾患です。かぶれには、「刺激性接触皮膚炎」を「アレルギー性接触皮膚炎」があります。
また、それぞれに太陽光にさらされることが関与することもあります。 |
~対処法~
施術前に頭皮を洗いすぎないようにし、さらに刺激が予測される薬剤と皮膚との接触を可能な限り避けることで予防が可能です。プロテクトクリーム等で、直接の接触を防ぐのも有効でしょう。
・当店では野生植物抽出物100%のミネラル水を使用し、薬剤に含まれている、化学成分を還元しますので、体・髪への負担がかなり軽減されます。
~刺激・かぶれが発生したら~
①すぐに薬剤を洗い流しましょう。
②茂樹・紅斑が治まらない時は皮膚科専門医の診察を受けてもらいましょう。
■ヘアカラーリングを長く楽しむために
ヘアカラーによるアレルギーを防ぐため、以下の点に気をつけましょう。
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調の悪いとき、荒れていて傷がある等、頭皮の状態が良くない時は施術を見合わせましょう。 |
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アレルゲン(抗原となる物質)は皮膚から侵入するので薬剤との接触を極力避けて、施術しましょう。素手で薬剤に触れるのもリスクがあるので注意しましょう。 |
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今までなんでもなかった人がある日、突然に発症するのがアレルギーの特徴です。施術前のパッチテストでアレルギーのなっていないことを必ず確認しましょう。 |
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一度ヘアカラーでアレルギーを起こしたら、その時に使用したタイプのカラーリング剤は絶対に使用しないでください。また他のタイプのヘアカラーにも敏感になっているのでパッチテストはより重要になります。 |
Hana&Coではカラーアレルギーの方へ次のような対策をしています。
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薬剤の化学成分をなるべく除去するために、体と髪にやさしい「天然植物抽出100%のミネラル水」を使用し、化学成分を50%ほど還元し、髪と頭皮・体への負担を軽減しています。 |
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カラーリングする際にしようするカップや刷毛など、施術する用具に関して、ジアミン成分を含んだ用具と完全に別にしており、専用のカップ・刷毛・イヤーキャップを使用しています。 |
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シャンプー時に使用する水道水は、シャワーヘッドにはマイクロバブルを使用し、マイクロナノバブルの超微細な気泡が毛穴の細かいところまで薬剤を流してくれます。さらに、水道水に含まれるカルキや塩素などを除去していますので、頭皮への保湿効果も高く、お肌を守ります。 |